「介護職はきつい」
「未経験だとすぐ辞める」
介護の仕事に興味を持ったとき、こんな言葉を目にして不安になった人は多いはずです。
実際、ネット検索をするとネガティブな体験談が目につきやすく、「自分にできるのだろうか」と感じてしまいますよね。
結論から言うと、介護職は確かに“きつい側面”があります。
ただしそれは、未経験だから必ずきついという話ではありません。
私は現役ヘルパーとして、
- 未経験から始めた人
- 数か月で辞めてしまった人
- 何年も続けている人
そのすべてを現場で見てきました。
この記事では、
「なぜ介護職はきついと言われるのか」
「未経験でもきつくなりにくい条件とは何か」
を、現場目線で正直にお伝えします。
介護職が「未経験だときつい」と言われる主な理由
まずは、よく言われる理由を整理します。
どれも誇張ではなく、現場で実際に起こりやすいことです。
体力的にきついと感じやすい
介護の仕事では、想像以上に体を使います。
- 利用者さんの移乗介助
- 入浴介助
- 中腰でのオムツ交換
- 長時間の立ち仕事
未経験の人ほど、体の使い方が分からず、必要以上に疲れてしまう傾向があります。
慣れてくると負担を減らせますが、最初の数週間〜数か月は「思ったよりキツい」と感じやすいです。
精神的に消耗する場面がある
介護は「人対人」の仕事です。
- 利用者さんの拒否や暴言
- 思うように意思疎通ができない
- ご家族からの要望やクレーム
感情労働の側面があるため、
真面目な人ほど気持ちをすり減らしてしまうことがあります。
職場環境の影響を受けやすい
介護業界は慢性的な人手不足です。
- 教える余裕がない
- 新人が放置される
- 聞きづらい雰囲気
こうした職場に当たると、未経験者は一気にしんどくなります。
それでも「全員がきつい」わけではない理由
ここまで読むと、
「やっぱり介護職は無理かも…」
と思ったかもしれません。
ただ、重要なのはここからです。
現場には、
- 未経験から始めて今も続いている人
- 「思ったより自分に合っていた」と言う人
も、確実に存在します。
違いを分けているのは、能力や根性ではありません。
多くの場合、最初に選んだ職場や働き方です。
未経験でも「きつくなりにくい」介護現場の特徴
夜勤なし・日勤中心の働き方
未経験のうちから夜勤に入ると、
- 生活リズムが崩れる
- 疲労が抜けない
- 判断力が落ちる
と、心身ともに消耗しやすくなります。
最初は日勤中心の現場を選ぶ方が無難です。
訪問介護・重度訪問介護という選択肢
施設介護が合わなくても、訪問系が合う人は多いです。
- 基本は一対一対応
- 利用者さんごとに落ち着いて関われる
- 集団ケアのプレッシャーが少ない
「施設で辞めたけど、訪問は続いている」という話は珍しくありません。
同行期間・研修がきちんとある職場
「未経験OK」と書いてあっても、実態は様々です。
- 数回同行しただけで一人立ち
- 分からないことを聞きにくい
こうした職場は避けるべきです。
最初に“聞ける環境”かどうかは非常に重要です。
未経験から介護職を始めるなら、最初に意識したい3つのこと
① 向き・不向きは後から判断していい
介護職は、やってみないと分からない部分が大きい仕事です。
最初から「向いているかどうか」を決めつける必要はありません。
② いきなり正社員にこだわらない
派遣・登録制・単発などの働き方は、
- 合わなければ辞めやすい
- 複数の現場を経験できる
というメリットがあります。
未経験者にとっては、リスクを下げる選択肢です。
③ 資格は“後回し”にしすぎない
初任者研修を持っているだけで、
- できる仕事が増える
- 時給や条件が良くなる
- 職場選びの幅が広がる
独学で悩み続けるより、
環境を先に整えた方が結果的にラクなことも多いです。
現場でよく見る「未経験者のつまずきパターン」
私が現場でよく見るのは、次のようなケースです。
- 情報不足のまま施設正社員に応募
- きつさを「自分のせい」だと思い込む
- 辞めることに強い罪悪感を持つ
しかし実際は、
その人がダメなのではなく、環境が合っていなかっただけ
ということがほとんどです。
介護職は「続ける人」と「辞める人」がはっきり分かれやすい仕事。
合わなかった経験も、次に活かせます。
介護職は「逃げてもいい仕事」です
これは誤解されがちですが、とても大切な話です。
介護は人手不足だからこそ、
一人が無理をし続ける必要はありません。
- 辞めても次の職場はある
- 働き方はいくらでも変えられる
「きつい」と感じたら、環境を変えるのは逃げではなく、調整です。
まとめ:未経験で介護職がきついかどうかは「始め方」で決まる
- 介護職は楽な仕事ではない
- しかし、全員がきついわけではない
- 未経験ほど、職場選びと働き方が重要
もしあなたが今、
- 介護職に興味はある
- でも不安が大きい
という状態なら、まずは選択肢を知ることから始めてください。
「きついかどうか」は、やってみてから判断しても遅くありません。
あなたに合う介護の関わり方は、きっとあります。

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